林葉直子公式ブログ 最後の食卓

Category◇お気に入りの話(書いてて面白かった話なので読んでね)

肝硬変になると、こむら返りがひどくなります。
特に寝ている時にふくらはぎから太ももの裏にかけて、
ビ~ン!となるのが辛い!

なので、私は病人なのに寝ているのが大嫌いです。
だって、痛いんだも~ん(T_T)

じゃあ、座っていればいいか?というと、
今度は腰がゴリゴリ痛くなってきて、 それもキツい、と。

実のところ、私にとって一番楽な姿勢とは立って歩いていることです。

フ~ラ、フ~ラ、ブ~ラブラ~

私は院内を用もないのに歩いております。
歩きながら、気になった人には声を掛け、声を掛けてくれた人とは立ち話。
お陰で私はみんなから「元気な林葉さん」と思われておりますわん(^O^)

ま、そんな徘徊グセがある私は、先日の夜、なんだか寝付けなくて困っておりました。
このまま寝たら、こむら返りの予感がビンビンしたので、
私は深夜の院内を気晴らしも兼ねて歩くことにしました。

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深夜ともなれば照明は全部消えていますが、勝手知ったる廊下です。
逆に闇に包まれてウキウキした気分になってしまったアホな私。
ナースステーションまで行って、看護師さんと話して帰ってこようと考えました。

さて、あと数メートルでナースステーションという、
その時、私はなんて声をかけようか、考えました。
どうせだから、みんなが元気になる言葉がいいと思った私は、
ソロソロっとステーションに歩み寄って、こう言いました。
















「お化けだぞ~~!」

「ギャ~!」



痩せ細った私の姿はそれでなくとも不気味。
それが深夜の病院で、いきなり暗がり飛び出してきたら、どれほどの恐怖か。ホホホ。
「林葉さんかあ~。もうビックリするじゃない。やめてよぉ~」
と半泣きながらも、私とわかってホッとしている看護師さんたち。
そこで、ひとしきり談笑して、私は病室に戻ったのでした。
いいコトしなあ。ホホホ。

 

最近テレビっ子になっていることはすでに書きましたが
アホな私は、その件でとても大事なことを書き忘れていました。
その大事なこととは桐谷広人先生の話です
いまや桐谷先生といえば株主優待券で生活する姿がたびたび紹介される倹約家として有名。最近ではどんな場所でも自転車で移動する謎の自転車男としてバラエティ番組でもよく見かけるようになりました。
先日もマツコデラックスさんの番組でジェットコースターに乗せられているのを拝見いたしましたが、急降下中、恐怖で半笑いになったような先生のお顔は最高でした。以前、私が変なことをするたびに、あんな表情をされているのを思い出し、
申し訳ない気持ちになりながらも、大笑いさせていただきましたm(_ _)m

そうです。私にとって桐谷先生は将棋界の大恩人なのです。
先生は、私が内弟子になった時に最初にプロで指していただいたお方。
テレビで見るのと同じように、優しく真面目に指導してくださいました。

この話はそんな先生の真面目さゆえに起きてしまった事件です。

それは私の病気がまだひどくなかった時です。
たぶん、読者の方はすでにご存知かとは思いますが、私も人生いろいろあったクチで、当時それなりにお金がなく、新しい部屋に引っ越すのもやっとという状態でした。

そんな様子を見かねた先生から、ある日電話があり、
「なにかあれば力になるよ」
というありがたいお言葉。
その頃、すでに先生は株主優待券生活で有名になり始めていた時期でしたから、
ついつい私も甘えて、
「先生、優待券かなんかでコタツないですか。あればうれしいですけど」
なんて軽い気持ちでお願いしてしまったのです。

さすがに本気ではなかったのですが、それから数日後、なんとコタツが届いたのです!
しかも、例の自転車に乗って、先生自ら届けてくれたのですよ、皆さん!
「先生、本当に持ってきてくれたんですね、ありがございます!」
「うん。それじゃあ」
自転車で颯爽と去っていく先生の後ろ姿のカッコイイこと。
マツコさんが惚れるのがよくわかります。
皆さんにも見せたかったくらいです。

そんなときめきを胸に、私は部屋に戻って改めてコタツを見たのですが、
なにか変なのです。
「新品じゃないのはいいとして、あまりにも傷だらけじゃないか? あれ? なんで、このコタツ、コードがないんだろう?」
コードについてはすぐに先生が入れるのを忘れたんだなと理解したのですが、さらなる疑問&違和感が押し寄せてきます。
「あれ? このコタツなんでこんなに薄いんだろう?」
よく見るとそのコタツには暖房器具である赤いランプも、網の部分もなかったのです。
えっ、なにこれ!?
見れば天板もありません。

私の部屋の真ん中に突如出現した、こたつの枠組み、足四本付き。
ひっくり返すと赤いランプもコードもない、すっきりしたデザイン。
元に戻すと格子状の穴から部屋の床を見ることができます。


妖怪こたつもどき……。


ふっとため息をついた私は、こたつもどきにインドで買った布(サイババ騒動後にインドに行って買ってきた思い出の品)を掛け、こたつの真ん中の平な部分にかろうじてお茶とお菓子を置いて中に足を突っ込みました。

そして、桐谷先生に思いをはせました。
──たぶん、これは先生が以前使っていたものだったんだろうなあ。
暖房部分が壊れたら、その部分を外して、たぶん、布団なんかをかけて使用した、愛着のこもった一品、青春の思い出だったんだろうなあ…。
そんな大事なものを私のために……。
重たくて、持ちにくいものをわざわざ自転車に載せてここまで……。
その思いは感謝してもしきれません──

「桐谷先生って本当にいい人だなあ……………でも、足が寒い……」

熱いお茶をすすりながら寒さに耐えた夜でした。



私はずっとインコを飼っております。
就寝中、私がこむら返りで「痛テテテ~」と言って目を覚ますと
一緒に目を覚まして「イタタタタ~!」と復唱します。
「痛テテテ~」
「イタタタ~」
「痛テテテ~」
「イタタタ~」
「痛テテテ~」
「イタタタ~」
という輪唱がしばらく続いて、
私が薬を飲んで寝ると鳥も寝ます。
要は、ともに痛みをわかちあう戦友です。

そんな鳥ですが、付き添いの家に来てからは、
深夜の「イタタタ!」の復唱をしなくなりました。
どうやら場所が変わって、鳥は鳥なりに緊張しているようなのです。
ちょっと心配なので、様子を見ていたら、
先日、なにかを訴えかける感じで私を見つめていたので見つめ返すと、ぴょこっと小首をかしげます。
いつにも増して可愛いヤツ♡
そう思った私は慈愛を込めて、
 「よしよし、どうしたの?」
すると鳥はもう一度私をじっと見てしゃべりました。


「ババア…」


「はあ!? 」


そうです。この鳥は元気な時、私のことをババアといっていたのを忘れていました。トホホ。
そう気づいた途端、目を輝かせて「ババア! ババア! ババア!」と連呼する鳥。
「誰がババアだ! 悪いけど、昔は美人女流棋士とか言われたんだよ。ババアっぽくなったのはつい最近!」 

とはいえ、これは新しい環境に慣れてきた証拠。ババア呼ばわりされても、なんだか悪くないなと思う今日このごろでした。

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モンブランが好きな鳥です。


今日は昨日書くつもりだった好きな人の話です。
まず彼と出会うきっかけは鼻血でした。ブ~~~!
実はここ最近、血反吐の量が多くて 困っていたんです。
鼻の中が血で固まって匂いもよくわからないし、 
なんか鼻の穴がカラカラすると思って、ふんってすると
コーンフレークみたいになったカサブタが出てきます。
油断してると、このコーンフレークがザクザクたまるんのよぉ┐(´∀`)┌ヤレヤレ

さすがにやっかいだなと思って、耳鼻科に連れて行ってもらったら、
そこにいたんですね。ハンサムが♡

彼はその医院の先生で、俳優になってもおかしくないほどのスゴい素敵な人。
思わず「先生、ハンサムですね~」と口走ったほどです。

でも、その時、ハタと気づいたわけです。
なんと、私はこれからこの人に鼻の穴を見せなければいけないんだ!!!と。

鼻毛は大丈夫か!? いや、それよりも鼻◯ソのケアは万全だったか!?
焦る私ですが、既に診察は開始されており、
私の鼻はしっかりと広げられておりました。トホホ。

ああ、見られてしまった、ハンサムに…。
気が動転していた私は、その時、ここ数年で一番の問題発言をしてしまったのです。
「こんな鼻の穴を見られて恥ずかしかったです」
私が言いたかったのはコレです。

しかし、私の口から出た言葉は

「先生には、こんな鼻の穴じゃなくて、もっとほかの穴を見てほしかったです」

一瞬絶句する先生&看護婦さんたち。
私も自分で何を言ったのかをすぐに理解し、
「違うんですよォ! そういう意味じゃなくて、キレイな鼻の穴を見てほしかったという意味です~~!」
いや~、久々に絶叫しましたね。
ほかの穴ってどこだよ! 思い切りセクハラ発言だ。

とりあえず、耳鼻科で爆笑はとりましたけど、これで私の恋ははかなく終わりました……。
(ま、でも、またそこの耳鼻科には行きますからね。ふふ、楽しみが増えたぜ)。

ところで、コメントにもありましたが、
将棋ソフトの強いのが5月に出るんですね。
面白そう。でも、私のパソコン古いから動くのかね~。
対コンピューターのほうは鼻の穴を膨らませて、フガーとかいいながら鋭意研究中ですわん。


アホな私は、さっき間違えて利尿剤を紙包みごと飲んでしまいました。
これがノドの静脈瘤に張り付き、
「んが、く、く」と昔のサザエさん状態。
苦しかったなあ。うっかり死ぬところでした。

たぶん、昨日クスリのことをいろいろ書いたものだから
クスリからの逆襲でしょう。なかなか手強いです。

とりあえず、利尿剤は紙包みごと飲み下してやりましたよ!
でも、溶けないだろうなあ。
もう一粒飲むか?
いや、やめておこう。
ま、そういう日があってもいいさ!

では、今日はアホな私の”うっかり”に、な~む~。
 

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