林葉直子公式ブログ 最後の食卓

Category◇なんの因果か11歳で将棋の道へ。勝負師直子の話

先日、母が面白いものを見つけて持ってきてくれました。

皆さん、布の将棋盤って見たことありますか?
たぶん、あまりないと思いますが、将棋の世界では結構、常識。
いつでもどこでも研究できるようにと、駒と布盤は奨励会員の必携なのです。
かく言う私も持っておりました。
それがコレです。
写真 (1)

懐かしいなあ。もう30年近く前になりますが、実はコレ、私の手縫いなんです。

どうですか? 家庭科1の実力が存分に発揮された、ガタガタの線!
新品同様の美しさなのは、たいして使ってなかったことの証!
いやあ、ホント、お恥ずかしい(*´∀`) 
いろんな意味で甘酸っぱい青春の思い出の品でございます。

とりあえず、本邦初公開の品。
出来栄えなどはあまり気になさらず、あくまで珍品という角度からの鑑賞をお願いいたします。

では、また~。



 

よっこらしょと。
よく寝たなあ~~。
皆さん、お元気でしたか。私は元気です。ふふふ。

さて、先日、お約束していたベガスの話をしましょう。
若かりし頃の私はラスベガスのカジノにふらっといっては博打を打っていたものでした。
カジノに行く場合は基本的に1人。
なにしろ、一度、鉄火場に入るととことんまでやる性格ですので、
女とはいえ、同行者は不要。それが勝負師の習性なのです。

その日も私は有り金全部持ってカジノに到着!
向かった先はバカラでもなく、ブラックジャックでもなく、スロットマシン!
それも高額スロットではなく、廉価な5セントスロットの前に立つ私。
いやあ、実は私、勝負師は勝負師なんですけど、ちまちました賭け事が好きなんですねw

研究な熱心は私はすぐには台には座りません。
ほかの人がやっているスロットの動きを見ながら、台のクセを覚えていくのです。
で、「いまだ」と思った時に、コインを入れてはレバーをガチャリと回すのです。
ちょっと出が悪くなると休憩を兼ねて、ほかの台を偵察。
「いまだ」というところで、再びコインを入れてレバーをガチャ!
気づけば、私はなんと三日三晩、一睡もせず、スロットに取り付いていたのでした。テヘ

我ながら凄い集中力、さすがはプロ棋士とか、自画自賛していたのも束の間、
既にその日は帰国予定日。
翌日には日本で仕事もあるので、しぶしぶカジノを出ようと思い立ったのですが、
そこで重要なことに気づいたのです。
あら? 飛行機代がない。

もちろん落としたわけではありません。
そうです。飛行機代まで使っていたのです。
全財産はいま手に握っているコインが数十枚のみ。
どうしよう……。
しかし、終盤で強いのが私。小銭を握りしめたまま、あるスペースに向かったのです。

そこはキノというゲームの前。
これは、1から80までの番号を任意に選んで、当選した数によって払い戻されるルーレットとビンゴゲームが合わさったようなものです。
これに有り金全部、張り込んだ私。
その結果は?


なんと飛行機代+数十万円の払い戻し!
へへん、私はこういうところで、強いのよん!

さあて、もう一度、ベガスで暴れるためにも、いまは養生、養生ですわん!

 

最近テレビっ子になっていることはすでに書きましたが
アホな私は、その件でとても大事なことを書き忘れていました。
その大事なこととは桐谷広人先生の話です
いまや桐谷先生といえば株主優待券で生活する姿がたびたび紹介される倹約家として有名。最近ではどんな場所でも自転車で移動する謎の自転車男としてバラエティ番組でもよく見かけるようになりました。
先日もマツコデラックスさんの番組でジェットコースターに乗せられているのを拝見いたしましたが、急降下中、恐怖で半笑いになったような先生のお顔は最高でした。以前、私が変なことをするたびに、あんな表情をされているのを思い出し、
申し訳ない気持ちになりながらも、大笑いさせていただきましたm(_ _)m

そうです。私にとって桐谷先生は将棋界の大恩人なのです。
先生は、私が内弟子になった時に最初にプロで指していただいたお方。
テレビで見るのと同じように、優しく真面目に指導してくださいました。

この話はそんな先生の真面目さゆえに起きてしまった事件です。

それは私の病気がまだひどくなかった時です。
たぶん、読者の方はすでにご存知かとは思いますが、私も人生いろいろあったクチで、当時それなりにお金がなく、新しい部屋に引っ越すのもやっとという状態でした。

そんな様子を見かねた先生から、ある日電話があり、
「なにかあれば力になるよ」
というありがたいお言葉。
その頃、すでに先生は株主優待券生活で有名になり始めていた時期でしたから、
ついつい私も甘えて、
「先生、優待券かなんかでコタツないですか。あればうれしいですけど」
なんて軽い気持ちでお願いしてしまったのです。

さすがに本気ではなかったのですが、それから数日後、なんとコタツが届いたのです!
しかも、例の自転車に乗って、先生自ら届けてくれたのですよ、皆さん!
「先生、本当に持ってきてくれたんですね、ありがございます!」
「うん。それじゃあ」
自転車で颯爽と去っていく先生の後ろ姿のカッコイイこと。
マツコさんが惚れるのがよくわかります。
皆さんにも見せたかったくらいです。

そんなときめきを胸に、私は部屋に戻って改めてコタツを見たのですが、
なにか変なのです。
「新品じゃないのはいいとして、あまりにも傷だらけじゃないか? あれ? なんで、このコタツ、コードがないんだろう?」
コードについてはすぐに先生が入れるのを忘れたんだなと理解したのですが、さらなる疑問&違和感が押し寄せてきます。
「あれ? このコタツなんでこんなに薄いんだろう?」
よく見るとそのコタツには暖房器具である赤いランプも、網の部分もなかったのです。
えっ、なにこれ!?
見れば天板もありません。

私の部屋の真ん中に突如出現した、こたつの枠組み、足四本付き。
ひっくり返すと赤いランプもコードもない、すっきりしたデザイン。
元に戻すと格子状の穴から部屋の床を見ることができます。


妖怪こたつもどき……。


ふっとため息をついた私は、こたつもどきにインドで買った布(サイババ騒動後にインドに行って買ってきた思い出の品)を掛け、こたつの真ん中の平な部分にかろうじてお茶とお菓子を置いて中に足を突っ込みました。

そして、桐谷先生に思いをはせました。
──たぶん、これは先生が以前使っていたものだったんだろうなあ。
暖房部分が壊れたら、その部分を外して、たぶん、布団なんかをかけて使用した、愛着のこもった一品、青春の思い出だったんだろうなあ…。
そんな大事なものを私のために……。
重たくて、持ちにくいものをわざわざ自転車に載せてここまで……。
その思いは感謝してもしきれません──

「桐谷先生って本当にいい人だなあ……………でも、足が寒い……」

熱いお茶をすすりながら寒さに耐えた夜でした。



皆さん、おはようございます。
『MOZU』の西島さん、素敵だったなあ。これからも楽しみ♡
あと、新ドラマの「アリスの棘」も良かったよ。
「復讐と恋愛においては女は男よりも野蛮である」が
キャッチフレーズだけど、
恋愛に関しては男もかなり野蛮だぞって自分の経験から思いましたw 
じゃあ、復讐はどうかっていうと、もちろん女は野蛮ですよぉ。 
なにしろ、いまの私でさえ、復讐を考えていますからね。 

ふふ、おだやかじゃないですよね。
でも、本気ですよ。

さて、先週の土曜日、プロ棋士とコンピューターが5対5の対局を行いました。
結果はというと、1勝4敗で棋士の負け………。

こういう結果を聞くたびに、心の底がうずきます。
勝負師の血が騒ぎます。

ざわ… 
ざわ… 
ざわ… 
ざわ…

足は動かないけど、手なら動くし、まだ目も見える。
ずっとベッドなので研究する時間もたっぷりある。
なにより、試してみたい戦い方がある。
ま、古い世代の人間がいまさら、とお思いでしょうが、
アッシのような古い人間にも、古い人間なりの意地と知恵があるんでゴザンス!

……戦ってみたい。
 


追伸
”復讐”について、ちょっと誤解されている方もいるようなので補足しておきます。
復讐の相手は将棋ソフトです。棋士が負けたので、じゃあ、私がリベンジマッチに
出撃します、というつもりで書いたのですが……わかりにくくてごめんなさいm(__)m

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